古代オリンピック発祥の地、オリンピアで採火した聖火をオリンピックの開催地に運ぶリレー。1936年ベルリン・オリンピックで登場したアイデアで、このリレーにはナチスの軍事偵察の意図が隠されていたという説もある。その後、オリンピック憲章(Olympic Charter)で「聖火(Olympic flame)はオリンピアで採火される」と規定され「聖火に関する権利は国際オリンピック委員会(IOC)が持つ」と定められた。84年ロサンゼルス・オリンピックでは運営費獲得のため、走者を有料で募った有料リレーを実施した。2004年アテネ・オリンピックで聖火は初めて5大陸すべてを通過し、08年北京オリンピックでも5大陸を巡回したが、中国政府のチベット暴動鎮圧への抗議活動で混乱した。