世界のスポーツで活躍した個人、団体を毎年、選出してたたえる賞。スポーツ界のアカデミー賞を目指し、2000年にドイツの自動車会社ダイムラークライスラー(当時)とスイスの高級ブランド会社リシュモンが創設した。男子、女子、チーム、カムバック、障害者スポーツなどの部門があり、各部門6人、6団体の候補は世界各地のスポーツジャーナリストの投票で選ばれ、ローレウス・アカデミー会員の投票で決まる。アカデミー会員は各競技の元著名選手で構成され、委員長は男子陸上のエドウィン・モーゼス(アメリカ)。男子の最優秀選手には2000年と01年がゴルフのタイガー・ウッズ(アメリカ)、05~08年は4年連続でテニスのロジャー・フェデラー(スイス)が選ばれた。09年のチーム賞には北京オリンピックで最多金メダルを獲得した中国選手団を選出。日本からは05年のカムバック部門で柔道の野村忠宏、10年の障害者スポーツ部門で車いすテニスの国枝慎吾がノミネートされたが、受賞を逃した。