自然の丘陵地を走るイギリス起源のレースで、近年はケニア、エチオピアなどのアフリカ勢が圧倒的に強い。公園や競馬場などを使う1周2km前後のコースを周回するのが一般的。開催時期は主に冬場で、長距離、マラソン選手の脚力、スピード養成にも効果が大きいが、同時期に駅伝が盛んな日本での普及度は低い。世界選手権(世界クロスカントリー選手権)は1973年以降毎年開かれていたが、アフリカ勢が上位を独占することもあって人気が低迷し、2010年ビドゴシュチ(ポーランド)大会以降は隔年開催となった。実施種目は男子12km(ジュニアは8km)、女子8km(同6km)。第34回大会は06年4月に福岡市の海の中道海浜公園でアジア初開催された。