北京オリンピックの男子4×100mリレーで銅メダルを獲得した日本チームが採用しているバトンパスの技術。決勝進出チームでは唯一だった。一般的に用いられるオーバーハンドパス(overhand pass)は、バトンを受ける走者が後に伸ばして上を向けた右手に前走者が左手で上から渡し、受けた走者は左手に持ち替え、同様に受け渡しを続ける。アンダーハンドパスは、第1走者が右手にバトンを持ち、腰のあたりで下向きに開いた次走者の左手へ下から手渡す。疾走速度を落とさないメリットがあるものの習熟が必要。日本はリレー練習に時間をかけ、2000年以降の世界大会で7連続決勝へ進出した。日本のバトンパス技術が高いことと同時にアンダーハンドの有効性を証明した。