正月の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で最優秀選手に贈られる賞。1912年のストックホルム・オリンピックに日本人で初めて参加し、箱根駅伝を創設した「日本マラソンの父」故・金栗四三(かなぐり・しそう)氏を記念して80回大会(2004年)から始まった。初回は、学連選抜選手として初めて区間賞(5区)を獲得した鐘ケ江幸治(筑波大学)が選出された。81回大会から83回大会までは、山登りの5区で大活躍して「山の神」とたたえられた今井正人(順天堂大学)が独占した(83回大会は東海大学・佐藤悠基と2人受賞)。84回大会は篠藤淳(中央学院大学)が選ばれ、85、86回大会は「新山の神」と呼ばれた柏原竜二(東洋大学)が連続受賞し、87回大会は村澤明伸(東海大学)が獲得。88回大会は柏原が3度目の栄誉を受けた。