選手に代わって、球団側と契約交渉を行う代理人(エージェント)のこと。1976年に認められたFA(フリーエージェント)制度によって、選手はFA移籍時に球団を選ぶ権利を獲得した。この結果、FA制度が定着した80年代になると、有望選手の移籍では、年俸が前の球団の10倍、20倍の額に急騰するような例もしばしば起きた。球団側が作成した契約書に渋々サインするしかなかった時代から一転して、選手たちは、法律に詳しい専門家を代理人として契約交渉に送り込み、より高額の年俸を要求するのが当たり前になり、球団側もエージェントの介入を受け入れざるをえなくなった。