2013年5月、国際レスリング連盟(FILA)が臨時総会を開き、ルールを大幅改正。従来の1ピリオド(ラウンド)2分×3ピリオドで2ピリオド先取した側が勝つ方式から、3分×2ピリオドの合計ポイントで勝敗を決める方式へ変更された。両者にポイントがない0-0の場合に、くじ引き抽選で勝者を決める方式は廃止。また、相手と7ポイント差になった場合はテクニカルフォールとなり勝敗が決まる。タックルや投げなどでテイクダウンを奪った際の得点と、相手の背後を取った際の得点が1ポイントから2ポイントになった。一方の選手が消極的と審判団にみなされた場合、その選手は30秒以内にポイントを挙げないと相手選手にポイントが与えられる。これらのルール変更は、国際オリンピック委員会(IOC)が13年2月、20年夏季オリンピックの実施競技でレスリングを除外候補にしたことを受け、選手に攻撃的な試合を促し、見る者に分かりやすくすることを狙った変更とされている(IOCは13年9月、20年および24年のオリンピックでレスリングを実施することを決定した)。