大がかりな道具を使わず、突起物(ホールド)に手や足をかけて岩(壁)を登り、タイムと到達地点を争う競技。登山から派生し、1960年代にアメリカのヨセミテ渓谷で発展したとされる。上から垂らしたロープを使用するものをトップロープクライミング、自らがロープを壁に固定させながら登るものをリードクライミングと呼ぶ。ロープを使わず4~5mの低い壁に登るものはボルダリング。人工の壁が設置された会場での室内競技会も増えている。91年から世界選手権が2年ごとに開催され、ワールドカップ、アジア選手権など国際大会も実施。氷の壁を登るアイスクライミングの大会も開かれている。日本でも90年代からクライミングウオールが設置されたジムや公園が増加した。87年からはジャパンカップが行われ、低年齢層には日本オリンピック委員会(JOC)によるジュニアオリンピックカップがある。