紀元前から中国で行われていた伝統的な手こぎ船競漕を起源とするボートレース。船の両端に龍の頭と尾がかたどられていることから名前が付いた。アジア各地で祭事の一環として行われてきたが、1970年代からスポーツとして普及し始め、世界へ広まるうちに国際ルールも整備されてきた。80年にはロンドンのテムズ川でヨーロッパ初の大会が開かれた。ボートは全長10m強、幅1m強の木製。1チームはこぎ手(paddler)20人、舵取り(steerer)1人、鼓手(drummer)1人の22人で構成され、左右に分かれたこぎ手が息を合わせパドルでこぐ。こぎ手10人の大会もある。性別、年齢により区分けされ、距離により250mから1000mまで種目が分かれる。日本でも大阪で88年から日本選手権を開催。国際カヌー連盟(ICF ; International Canoe Federation)が統括する世界選手権も行われている。