学生生活に支障をきたすほどの長時間労働や厳しいノルマを課したり、法律違反の労働を強いたりする、いわゆるブラックバイトの問題点と対処法をまとめたマニュアル。早稲田大学出版部が作成し、2016年度の新1年生約9500人に無料で配布した。同大大学院の石田眞、竹内寿両教授の監修のもと、労働法を専門とする在学生が編集に協力した。「希望を無視したシフトを組まれる」「休憩が取れない」「残業代が支払われない」などといった特徴17項目をチェックシートにまとめ、一つでも該当する場合は不当な労働にあたるとして、トラブルのテーマごとに対処のアドバイスや法制度の解説を掲載。実際にアルバイトの勤務先でトラブルに遭遇した学生の体験談も紹介している。マニュアルはA5判48ページ、税込540円で、大学外の書店でも販売される。