政府が推奨している夏の生活スタイル変革の通称で、「ゆうやけ時間活動推進」の略。安倍晋三首相が、2015年2月の施政方針演説で、夏の生活スタイルを変える国民運動に取り組むと述べたことをきっかけに導入された。始業時間を1~2時間前倒しして、終業時間を早めることにより、夕方以降の時間を有効活用して、国民がワークライフバランス(仕事と生活の調和)実現を図り、人生の豊かさを実感できるようにすることを目的とする。例えば午前9時半~午後6時15分の勤務パターンの始業を2時間早めると午後4時15分に勤務が終わることになる。国民運動として広く展開していくため、国家公務員について率先して取り組みを進め、内閣人事局の調査によると、15年度は本省と地方出先機関を合わせて約22万人がゆう活を実践した。16年度も15年度と同じく、ワークライフバランス推進強化月間の7、8月に国家公務員を対象としたゆう活を実施。政府は、終業時刻を午後4時~5時15分と定めたほか、霞が関庁舎では原則午後8時以前の消灯を励行すること、午後4時以降の会議を原則設定しないことなどの方針を決定した。ゆう活の前提として、業務の効率化が不可欠であることを周知徹底させる。また、16年度から中央官庁で本格導入されたフレックスタイム制の活用も呼びかけ、実効性を高めることとしている。