アメリカのゲーム会社ナイアンティック社が開発したスマートフォン向けAR(仮想現実)ゲーム「ポケモンGO」の大ヒットからもたらされる経済効果を指す造語で、「ポケモン(Pokemon)」と「エコノミクス(ecomonics)」を掛け合わせたもの。主に、「ポケモンGO」の基となったゲーム「ポケットモンスター」を開発した任天堂(本社・京都市)や、関連する商品を扱う企業の株価が高騰するなど、株式市場が活況を呈する状態をいう。任天堂の株価は、2016年7月6日にアメリカなどで「ポケモンGO」の配信が始まって以降、連日上昇を続け、同月19日には東京株式市場で一時3万2700円まで急伸した。また、屋外で長時間にわたって遊ぶというゲームの特性から、同月22日の日本版配信開始直後は、国内でスマートフォンの充電器や日焼け止めグッズ、手軽に食べられるコンビニエンスストアのおにぎりなどが、15年同時期を上回る売り上げを記録した。マクドナルドのように「ポケモンGO」と提携する企業や、「歩きスマホ」による衝突の危険性がない遊び場として鳥取砂丘をアピールする鳥取県のように、自治体が観光誘致を進める動きも出てきており、さらなる経済効果の拡大が期待されている。