生徒たちが激しくしごかれ、健康を害するほどの練習を強いられたり、人格を否定するような暴言を投げかけられたりする部活動の実態を表す言葉。生徒の中には不登校になったり、自殺に追い込まれたりするケースも見られるなど問題が深刻化している。また近年では、生徒たちだけでなく、土日も出勤して部活動の指導や引率に当たるなど、教員の過酷な勤務状況を指してブラック部活と呼ぶようになっている。2015年12月には、公立中学校に勤務する教員6人が「部活問題対策プロジェクト」を結成。オンライン署名サービス「Change.org」で、部活の顧問をするかしないかの選択権を求める署名集めを始めたところ、わずか2カ月で署名が2万2000人を超え、16年8月には2万8222人分の署名を文部科学省に提出した。同省とスポーツ庁は、16年6月、部活動に休養日を設けることなどを盛り込んだ報告書をまとめた。17年度に部活動の実態調査を行い、同年度内に具体的な休養日数を盛り込んだ指針を定めるとしている。