アケボノ・タロウ。大相撲横綱。初場所明けの1月22日、大相撲の第64代横綱・曙が、日本相撲協会に引退届を提出し、受理された。
69年ハワイ州オアフ島生まれ。旧名チャド・ローエン Chad Rowan。203cm、233kg。「右四つ」。得意技、突き・押し。
88年、18歳で、やはりハワイ出身の東関親方(元関脇高見山)に見出されて東関部屋に入門。初土俵は88年春場所。元横綱若乃花、横綱貴乃花の「若貴兄弟」とは同期入門。90年春場所に十両入りし、史上6人目の外国人関取に。同年秋場所、新入幕。92年夏場所、関脇で13勝2敗で初優勝し、大関に昇進。92年九州場所、93年初場所と連続優勝して、史上初の外国人横綱となる。96年4月、日本に帰化。しかし、94年夏場所でヒザを痛めて以後、休場が度重なるようになり、00年九州場所で最後の優勝を飾ったものの、再度、古傷が悪化したため、引退。長身と巨体を利した強烈な突き押しで、「若貴」の前に立ちはだかるライバル役を演じ、大相撲人気に貢献した。優勝11回、殊勲賞4回、敢闘賞2回、幕内通算成績566勝198敗181休。引退後は、年寄「曙」として、後進を指導の予定。