アハゴン・ショウコウ。沖縄の反戦運動家。
3月21日、反戦地主として、50年近くにわたって沖縄の反戦、米軍基地撤去闘争を続けてきた阿波根昌鴻さんが、肺炎のため、沖縄県豊見城村の病院で死去。101歳。
1901年、沖縄本島本部町出身。キューバ、ペルーに移民後、34年に沖縄に戻り、伊江島に移住。沖縄戦で一人息子を失う。55年、アメリカ軍の強制土地収用に反対して、島民とともに本島各地で実情を訴える反基地平和行進を展開。この「伊江島闘争」は、沖縄全島での「島ぐるみ闘争」、沖縄復帰運動へとつながり、沖縄の反戦・反基地闘争のシンボル的な存在に。84年、伊江島に反戦平和資料館「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)の家」を開設。晩年まで反戦平和運動を続けた。著書に『命こそ宝-沖縄反戦の心』など。