アキヤマ・ショウタロウ。写真家。
1月16日、写真家の秋山庄太郎さんが死去。82歳。
1920年、東京生まれ。早稲田大学商学部3年のとき、戦争に行く前の遺書代わりに写真集「翳(かげ)」を自費出版。47年、写真家林忠彦の紹介で近代映画社に入社。女優のグラビア、ポスター写真で注目され、51年フリーに。75歳まで26年間、「週刊現代」「週刊ポスト」「週刊サンケイ」などの表紙を女性写真で飾り、「讃婦人科」の写真家と呼ばれた。また、生け花の師匠だった母親から手ほどきを受け、子供の頃から好きだった花を45歳頃から本格的に撮り始め、自身のライフワークとした。「きれいに撮る」という正統派の写真は、見るものだけでなく撮られる側の心もとらえ、53歳頃からは文化人の写真シリーズも手がけた。写真集に「花・女」「秋山庄太郎作品集」「薔薇」などがある。