アシヤ・ガンノスケ。本名、西部清(にしべ・きよし)。俳優。
4月7日、テレビドラマ「裸の大将放浪記」の山下清役などで知られる俳優の芦屋雁之助さんが、鬱血性心不全のため死去。72歳。
1931年、京都市生まれ。旅回り役者一座を始めた父について、子どもの頃から各地を巡業。戦後、芦乃屋雁玉・林田十郎に弟子入りし、弟と漫才コンビを組んで、雁之助、小雁の名をもらった。 その後、コメディアンに転身し、59年に始まったテレビドラマ「番頭はんと丁稚どん」では番頭役を演じ、人気を呼んだ。64年には「インド人もビックリ」と叫んで飛び上がるカレールーのテレビCMも話題を集めた。79年には森光子と共演した舞台「おもろい女」で文化庁芸術祭大賞を受賞。 80年に始まったテレビドラマ「裸の大将放浪記」シリーズでは、放浪の天才画家・山下清が当たり役となった。糖尿病だった雁之助さんは、山下清役のふっくらとしたイメージを守るため、食事療法を拒否したこともあったという。84年に歌った「娘よ」が大ヒットし、NHK「紅白歌合戦」にも出場。97年から、病気で降板した2001年まで続いた「昆布つゆ」のCMでも、雁之助さんが口ずさむ歌がCD化されるなど、子どもから大人にまで愛された。