アンドウ・ウメコ。アイヌ音楽伝承者。
7月15日、アイヌ民族の伝統的なウポポ(歌)とムックリ(口琴)の名手として知られる安東ウメ子さんが、大腸がんのため死去。71歳。
1932年、北海道生まれ。幼い頃からアイヌの文化に親しみ、20年ほど前から本格的に演奏活動を始め、アイヌ音楽の貴重な伝承者として知られる。古い物語などの語り部としても活躍、アイヌ語の教師なども務めた。94年にはムックリの音を世界で初めてデジタル録音したCD「安東ウメ子・ムックリの世界」を制作。海外からも大きな反響を呼んだ。またアイヌの民族楽器トンコリの奏者OKIがプロデュースを担当したアルバム「イフンケ」「ウポポ サンケ」は若者たちの注目を集めていた。