アントニオ・ガデス。Antonio Gades。本名、Antonio Esteve Rodenas。舞踏家。
7月20日、スペインの伝説的フラメンコダンサー、アントニオ・ガデスさんが、がんのため死去。67歳。
1936年、スペイン・アリカンテ生まれ。共産党員だった父親がスペイン内戦で負傷し、家計を助けるため11歳から働き始め、15歳で女性舞踊家ピラール・ロペスの舞踊団に入門し、スペインのあらゆる民族舞踊を学んだ。60年代初頭には自身の舞踏団を結成。伝統的なフラメンコを現代的な舞台芸術へと昇華させ、74年にはガルシア・ロルカの戯曲をもとにした代表作「血の婚礼」を生んだ。80年代初め、映画監督カルロス・サウラと組んで自らも出演した「血の婚礼」「カルメン」などの映画作品で、ガデスの名声は世界的なものとなった。自ら率いるアントニオ・ガデス舞踊団の来日公演を度々行うほどの親日家でもあった。