アーティ・ショー。Artie Shaw。本名、Arthur Jacob Arshawsky。ジャズクラリネット奏者。
12月30日、1930年代に「ビギン・ザ・ビギン」の大ヒットで一躍人気を集めたジャズクラリネット奏者、アーティ・ショーさんが死去。94歳。
1910年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。高校ではサックスを習ったが、クラリネットに転向。38年に録音した「ビギン・ザ・ビギン」の大ヒットをきっかけに、ベニー・グッドマン、トミー・ドーシー、グレン・ミラーなどと並んで、白人系ビッグ・バンドがリードしたスイング時代の代表的存在となった。バンド・リーダーとしては優れた黒人ジャズミュージシャンを積極的に採用するなど革新化にも努めた。他の代表曲に「スターダスト」「ムーングロウ」など。54年には、自分が求める水準に達しなくなったとしてクラリネット演奏を辞め、80年代初めのバンド再結成時にも、再びクラリネットを演奏することはなかった。エバ・ガードナーやラナ・ターナーなどの有名女優や作家キャスリーン・ウィンザーらと結婚、離婚を8回繰り返し、私生活でも話題を提供した。自伝に「シンデレラとのトラブル」がある。