イナイズミ・レン。ノンフィクションライター。
4月12日、第36回大宅壮一ノンフィクション賞(日本文学振興会主催)を、稲泉連が史上最年少で受賞。
1979年、東京都生まれ。95年に神奈川県の公立高校を中退後、大検を経て97年早稲田大学第二文学部へ入学。同年、その体験記「僕が学校を辞めると言った日」で第59回文藝春秋読者賞を受賞。他の著書に「僕の高校中退マニュアル」「僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由」。 受賞作となった「ぼくもいくさに征(ゆ)くのだけれど――竹内浩三の詩と死」は23歳で戦死した詩人、竹内浩三を題材にした作品。取材当時は竹内と同じ23歳だった。稲泉は、90年に「フィリッピーナを愛した男たち」で同賞を受けた久田恵の長男。31歳で同賞を受けた沢木耕太郎、小林照幸の記録を破り、史上最年少の受賞。親子の受賞は初めて。