イケナガ・マサアキ。元西鉄ライオンズ投手。
4月25日、プロ野球の八百長疑惑「黒い霧事件」で永久失格処分を受けた池永正明元投手が、35年ぶりに復権。
1946年、山口県生まれ。63年、下関商業高校で甲子園の春の選抜大会に優勝、夏の甲子園でも準優勝を飾る。65年西鉄(現・西武)ライオンズに入団して20勝をあげ、新人王を獲得するなど、入団以降5年間にわたりシーズン15勝以上をあげたが、70年、いわゆる「黒い霧事件」で、暴力団がらみの八百長疑惑に巻き込まれ、プロ野球界からの永久失格処分を受けた。通算103勝65敗。本人は、現金を預かったことは認めたが、八百長への関与を一貫して否定してきた。98年にはプロ野球関係者などが中心に署名を集めるなど、何度か処分解除の請願がなされたが、これまで請願はすべて却下。2005年3月、野球協約が改正され、永久失格者は15年、無期失格者は5年経過後、本人からの申請を受けたコミッショナーの判断で解除が可能となり、4月25日、35年ぶりに処分が解除された。
池永元投手は、5月11日、ソフトバンク-広島戦(セパ交流戦)の始球式で復権の舞台に立った。