アキハマ・サトシ。劇作家。演出家。
7月31日、「兵庫県立ピッコロ劇団」を創設した劇作家で演出家の秋浜悟史さんが脳挫傷で死去。71歳。
1934年、岩手県生まれ。早稲田大学文学部演劇科に入学し、学生劇団「自由舞台」に参加した。卒業後は岩波映画製作所に入社し、シナリオライターとして勤務しながら演劇活動を続けたのち、「劇団三十人会」を主宰。67年、「ほらんばか」の作・演出で第1回紀伊國屋演劇賞を受賞。68年には東北の南部方言を駆使した「幼児たちの後の祭り」を発表し、翌年に同作で岸田國士戯曲賞を受賞した。94年には全国初の県立劇団である「兵庫県立ピッコロ劇団」の初代代表に就任。97年には同劇団の「わたしの夢は舞う・會津八一博士の恋」(秋浜演出)が、第32回紀伊國屋演劇賞団体賞を受賞し、同年度文化庁芸術祭賞演劇部門の優秀賞を受賞。02年には文部科学省地域文化功労者表彰を受けた。著書に戯曲集「しらけおばけ」がある。