イワサキ・モトオ。登山家。
12月9日、2005年1年間で「新・日本百名山」すべての踏破を目指していた登山家の岩崎元郎が、100番目の山となる高知県の稲叢(いなむら)山に登頂。
1945年、東京都生まれ。東京理科大学中退後、63年から6年間「昭和山岳会」で登山の基礎を身につける。81年、ヒマラヤ山脈のニルギリサウス峰登山隊に隊長として参加し、同年「無名山塾」を設立。95年からNHK教育テレビの「中高年のための登山学」に出演し、中高年の間に登山ブームを巻き起こした。2004年、「日本百名山」より難易度が低く、楽しく健康的で無理のない登山ができる「新・日本百名山」を選定。05年元旦に茨城県の筑波山登山からスタートし、1年間での全山踏破に挑戦していた。著書に「登山不適格者」(日本放送協会)があり、近年増加する中高年登山者の遭難に警鐘を鳴らす。日本登山インストラクターズ協会理事長、日本山岳ガイド連盟認定山岳ガイド。
「日本百名山」とは、作家・深田久弥が歴史、品格、個性などから名山として選び出した(1959~63年)100の山。