アニタ・オデイ。Anita O'Day。本名、アニタ・ベル・コルトン(Anita Belle Colton)。ジャズ・シンガー。
11月23日、1940~50年代に人気女性歌手として親しまれたアメリカのジャズ・シンガー、アニタ・オデイさんが死去。87歳。
1919年、アメリカ・イリノイ州生まれ。30年代後半からジャズクラブで歌いはじめた。ステージネームの「O'Day」はお金を意味する俗語。41年、ドラマーのジーン・クルーパに見いだされ、彼のバンドで「レット・ミー・オフ・アップタウン」を発表、ミリオンセラーとなった。42年、「ダウン・ビート」誌の「ビッグバンド歌手のトップ5人」に選出される。その後も「ハニーサックル・ローズ」や「スウィート・ジョージア・ブラウン」、「二人でお茶を」などのヒット曲を出し、日本では59年に公開されたドキュメンタリー映画「真夏の夜のジャズ」で有名になった。40~50年代を代表する女性ジャズ・シンガーとして活躍したが、少女時代から、薬物中毒やアルコール依存などで苦しんだ。96年には酔って自宅の階段から転落し大けがを負ったが、回復後は再びステージに立ち、2006年4月にはニューアルバム「Indestructible!」(不滅、という意味)をリリースしたばかりだった。