アオヤマ・ナナエ。作家。
2007年1月16日、第136回芥川賞の選考会が開催され、青山七恵の「ひとり日和」が受賞作に決まった。
1983年、埼玉県生まれ。2001年、埼玉県立熊谷女子高校を卒業後、図書館司書を目指し、筑波大学図書館情報専門学群に進学。大学卒業直前までの10カ月をかけて執筆した「窓の灯」で第42回文藝賞を受賞し、05年に作家デビュー。デビュー2作目となる今回の受賞作は、初めて親元を離れて遠縁のおばあさんの家に身を寄せることになった20歳の女性が、様々な体験を通して自立していく姿を描いた作品。23歳11カ月での受賞は、女性では綿谷りさ、金原ひとみに次ぐ3番目、全体でも7番目の年少者受賞となる。受賞時の旅行会社勤務というプロフィールも話題となった。
一方、実力派とされる候補者がそろった直木賞も同日に選考が行われたが、第128回以来4年ぶりの受賞作なしとなった。