アート・バックウォルド。Art Buchwald。コラムニスト、作家。
2007年1月17日、ワシントン・ポスト紙の人気コラムニストだったアート・バックウォルドさんが腎不全のため死去。81歳。
1925年、アメリカ、ニューヨーク州生まれ。48年にフランスへ渡り、49年からニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙のヨーロッパ版でパリに住む人々のナイトライフを扱うコラムを書き、評判となる。62年、アメリカに帰国し、ワシントン・ポスト紙での執筆を開始。ユーモアを交えて政治家や世相を皮肉ったコラムは、一時は全米550紙に連載され、82年には評論部門でピュリツァー賞を受賞した。2006年、腎臓病の透析治療を拒否してホスピスに入ることを決断、死を準備する体験をインタビューで語ったり、著書「Too Soon to Say Goodbye(さよならを言うには早すぎる)」につづったりといった活動が注目を集めていた。日本では1980~90年代を中心にコラム集や小説が翻訳され、人気を博した。