イイジマ・ナツキ。元プロウインドサーファー、作家。
2007年8月25日、世界的なウインドサーファーとして知られながら、38歳でがんのため死去した、飯島夏樹さんの半生を描いた映画「Life 天国で君に逢えたら」が公開。
1966年、東京都生まれ。中学、高校時代は競泳選手として活躍。琉球大学教育学部に進学後の85年に、ウインドサーフィンを始める。87年、アメリカのアマチュア大会に飛び入り参加して入賞。翌88年、大学を中退してプロに転向。以降、日本人では唯一となる8年連続のワールドカップ参戦を果たし、入賞を繰り返す。トッププロとして知られる一方で、サーフィン専門誌でのエッセー連載や、グアムでのマリンスポーツ・スクール開校など、多方面で活躍。96年に第一線を引退したが、2002年に肝細胞がんを告知され、2度の手術と17回にわたる入院生活を送る。04年5月に受けた「余命半年」の宣告と前後して、小説の執筆を開始。04年、医者とがん患者を主人公にした「天国で君に逢えたら」を刊行。テレビのドキュメンタリー番組で、闘病生活が紹介されるなど、話題となった。05年2月28日、ハワイで死去。没後、続編の「神様がくれた涙」、インターネットで発表したエッセーをまとめた「ガンに生かされて」が刊行された。