タカヤマ・タツオ。日本画家。
2007年9月14日、精神性の高い人間像や風景画で知られた日本画家の高山辰雄さんが、肺炎のため死去。95歳。
1912年、大分県生まれ。東京美術学校（現・東京藝術大学）在学中から同校教授だった松岡映丘に師事。34年帝展で「湯泉」が初入選。卒業制作では後に妻となるやゑさんをモデルに初期の代表作「砂丘」を描いた。その後は長く不遇の時代が続いたが、ポール・ゴーギャンの伝記に刺激され「浴室」（46年）、「少女」（49年）が日展で特選を受賞。杉山寧、東山魁夷とならび「日展三山」として人気を博し、60年には「白翳」で芸術院賞を受賞。65年「穹」で芸術選奨文部大臣賞、70年日本芸術大賞を受賞するなど日本画壇の中心として活躍。72年日本芸術院会員。82年文化勲章受章。その他の代表作に「食べる」「日」「月」「聖家族シリーズ」など。画集に「アッシジへ行く」などがある。