アマノ・アキコ。柔道審判員、花火師。
2007年10月18日、全日本柔道連盟の専門委員長会議で、08年の北京オリンピックの柔道審判員に、天野安喜子が指名されたことが報告された。日本人女性がオリンピックの柔道審判員を務めるのは初めて。
1970年、東京都生まれ。1659年創業の江戸花火の宗家「鍵屋」に生まれ、小学校2年生のときに、父である14代目、修が自宅に柔道場を開いたのをきっかけに、柔道を始めた。高校時代には、絶頂期の山口香選手(後にソウルオリンピック銅メダリスト)から一本勝ちを奪い、86年福岡国際女子柔道選手権48kg級では3位に入賞。大学卒業後は、家業を継ぐため競技生活からは引退したが、花火修業と並行して、柔道の審判員資格取得の勉強を続け、2000年に国際柔道連盟(IJF)の審判資格を取得。また同年、宗家花火「鍵屋」15代目を襲名。06年10月の世界ジュニア選手権で審判員として国際デビューし、07年9月の世界選手権(リオデジャネイロ)でIJFに技術を高く評価され、北京オリンピックでの「女性特別枠」として選出された。