アーサー・C・クラーク。Arthur Chales Clarke。SF作家。
2008年3月18日、SF界の巨匠アーサー・C・クラークさんが死去。90歳。死因は心肺機能の不全とされている。
1917年、イギリス南西部マインヘッドの農家に生まれる。第二次世界大戦中は、空軍将校としてレーダーなどの開発に従事。戦後の45年には静止衛星通信を構想し、のちに実用化された。その後、執筆活動に入り、53年、人類の存在を根底から問い直すような「幼年期の終わり」により、不動の名声を得た。そして68年には、SF映画の金字塔とされる「2001年宇宙の旅」で原作、共同脚本を担当。以後「3001年終局への旅」まで全4部作を書き継ぐことになる。代表作はほかに「海底牧場」「宇宙のランデヴー」「楽園の泉」など多数。豊富な科学知識に裏付けられた精度の高い未来予測などが高い評価を得た。私生活ではダイビングを愛し、56年にスリランカ(当時はセイロン)に移住。終の棲家(ついのすみか)となった。95年以降はポリオの後遺症で車椅子生活を余儀なくされたが、亡くなる直前まで執筆は続けていた。