タキザワ・マサミツ。競輪選手。
2008年7月11日、歴代2位の生涯獲得賞金17億5644万円を誇る競輪界のスター、滝澤正光選手の引退セレモニーがホームスタンドの千葉競輪場で行われた。
1960年、千葉県生まれ。八千代松蔭高校時代はバレーボール選手として活躍し、競輪学校には自転車競技未経験のため適性検査で入学。在校成績42位と目立たなかったが、79年大津びわこ競輪場でのデビューレースで初勝利。その後、猛練習を自らに課して頭角を現す。全盛時の中野浩一に対抗するため、山口国男、山口健治らとともに結成したグループ「フラワーライン」の中心を担い、84年の日本選手権で中野を破り特別競輪初勝利。87年には高松宮杯、全日本選抜、オールスターと、G1の3連続優勝を含む13場所連続優勝を飾り、90年には史上2人目のグランドスラム(G1全レース優勝)を達成。豪快な先行で勝利を重ね「怪物」と呼ばれた。GP(KEIRINグランプリ)で2回、G1で12回のタイトル制覇。通算2457戦787勝。引退後は競輪学校で名誉教官として指導に当たるという。