ウサミ・テツヤ。プロ野球アナリスト。
2009年5月17日、プロ野球記録の第一人者で「記録の神様」と呼ばれた元日本野球機構BISデータ本部室長の宇佐美徹也さんが、急性呼吸不全のため死去。76歳。
1933年、栃木県生まれ。高校時代に野球のスコア付けに目覚め、当時のパ・リーグ記録部長、山内以九士に師事。56年22歳でパ・リーグ公式記録部の集計員となった。このころから雑誌に野球のコラムを投稿。64年に報知新聞に入社、記録をテーマにしたコラム「記録室」を連載。大リーグを参考にしたセーブルールを考案し、74年プロ野球に公式に導入された。77年にはさまざまな記録を網羅した「プロ野球記録大鑑」を刊行。88年に退社後は日本野球機構コミッショナー事務局入りし、公式記録のコンピューター集計をするBISデータ本部の初代室長としてデータベース構築に当たった。98年日本野球機構を退職、フリーのプロ野球アナリストとして健筆をふるっていた。他の著書に「ON記録の世界」「プロ野球データブック」などがある。