ウブカタ・トウ。本名、藤野峰男。小説家。
2010年4月20日、第7回「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2010年本屋大賞」に冲方丁さんの「天地明察」(角川書店)が選ばれた。
1977年2月14日、岐阜県生まれ。4歳から14歳までシンガポールとネパールで過ごし、旅行者などが残した日本語の小説やマンガをもとにオリジナルのストーリーを展開する能力を身につけた。高校在学中に執筆した「黒い季節」で96年、第1回スニーカー大賞金賞を受賞して小説家デビュー。大学に通いながらゲーム制作会社で契約社員としてシナリオを書くなど、小説だけでなくゲーム、アニメーションや漫画の原作で活躍し、2003年「マルドゥック・スクランブル」で第24回日本SF大賞を受賞。09年、江戸時代前期の天文学者渋川春海の生涯を描いた初の時代小説「天地明察」を刊行。10年3月には同作で第31回吉川英治文学新人賞を受賞している。他の作品に小説「ばいばい、アース」「微睡みのセフィロト」「カオス レギオン」「蒼穹のファフナー」など。10年秋には「マルドゥック・スクランブル」のアニメーション化作品が公開される。