アカゾメ・アキコ。作家。
2010年7月15日、第143回芥川賞・直木賞の選考会が開かれ、芥川賞に赤染晶子の「乙女の密告」(新潮6月号)が選ばれた。
1974年、京都府生まれ。97年京都外国語大学外国語学部を卒業し、北海道大学大学院に進学、文学研究科でドイツ文学を専攻し、2004年に同博士課程を中退。その後、故郷の京都府宇治市へ戻り、一時はパスポートセンターの窓口に勤めたという。同年初めて書いた「初子さん」(文學界12月号)で第99回文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。「まっ茶小路旅行店」、「花嫁おこし」、「恋もみじ」、「うつつ・うつら」、「春待ち暮らし」、「少女煙草」など、作品の舞台はすべて京都。受賞作の「乙女の密告」も、京都の外語大を舞台に、スピーチ大会に向けてドイツ語で「アンネの日記」を暗唱する「乙女」たちと奇妙な外国人教授との日々を描いたもの。