オザキ・タカシ。登山家。
2011月5月12日、国際登山隊の一員として、世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、8848メートル)に登山中だった第1回植村直己冒険賞受賞者の尾崎隆さんが、標高8400メートル付近で死去。58歳。高山病の可能性が指摘されている。
1952年9月9日、三重県生まれ。80年、世界で初めてチョモランマ「北壁ルート」からの登頂に成功。83年にはローツェ(8516メートル)登頂で日本人として初めて8000メートル級4座を征服し、厳冬期のチョモランマにも登頂。85年にはフランス人の妻と当時1歳の息子を連れ、ネパールのアイランドピーク(6189メートル)に登頂し話題となった。96年にはミャンマー最高峰で未踏峰だったカカボラジ(5881メートル)の登頂に成功。これにより97年第1回植村直己冒険賞を受けた。国内外で山岳ガイドとして活動していた尾崎さんはテレビ番組の撮影のため、エベレスト登頂を目指していたが、頂上直下で体調を崩し下山する途中だった。