オギ・ナオキ。教育評論家。
2012年8月25日、滋賀県大津市で11年10月、いじめを受けた市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、市が設置した外部調査委員会の初会合が開かれ、遺族側が推薦した教育評論家の法政大学教授・尾木直樹らが出席。
1947年1月3日、滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、東京都新宿区の私立海城高校、東京都の公立中学校の教師として22年間教壇に立ったのち、教育評論家に転身。いじめ、不登校、学級崩壊、暴力、モンスターペアレント問題などの調査と研究を続け、180冊を超える著書などに研究成果がまとめられている。テレビやラジオにコメンテーターとして出演する際の女性のような柔らかい物腰や口調から、“尾木ママ”の愛称で知られる。委員会には当初、遺族側の推薦した尾木教授、明石歩道橋事故の遺族を支援した渡部吉泰弁護士、いじめ問題に詳しい和歌山大学の松浦善満教授の3人に加え、市側が選んだ、大阪弁護士会の横山巌弁護士、京都教育大学の桶谷守教授、立命館大学の野田正人教授の3人の委員が出席する予定だったが、直前に野田教授が辞任したことを受けて5人での会合となった。近く、臨床心理士の専門家1人が新たに委員に任命される予定。