イ・スヒョン。1月26日夜、東京都新宿区のJR山手線新大久保駅ホームで、酒に酔ってホームから線路に転落した男性を助けようとして、線路上に飛び降りた韓国人日本語学校生、李秀賢さん(26歳)と、横浜市のカメラマン、関根史郎さん(47歳)が電車にはねられて巻き添え死。転落した男性も死亡。
身を挺して見知らぬ人を助けようとした2人の行為は、国籍を超えた献身的美談として日韓両国で大きく報道された。1月29日に行われた李さんの追悼式には森首相も参列。金大中大統領も弔電を送り、国家有功者として国民勲章を授与。李さんのホームページには、両国の若い世代から50万件を超えるアクセスがあり、追悼メッセージが送られている。
74年韓国蔚山(ウルサン)生まれ。高麗大学4年生。大学を休学して、日本の大学院に進学する準備のため、00年1月に東京都荒川区の日本語学校「赤門会」に入学。李さんのホームページには、「美しい人よ! あなたは今自由な天からわたしたちを見守っているでしょう。わたしたちはあなたを忘れません」との追悼の言葉と、マウンテンバイクを楽しむ快活なスポーツマンだった李さんの笑顔が飾られている。