キム・スジン。俳優・演出家、映画監督。
4月16日、劇団「新宿梁山泊」を主宰する金守珍監督が、初作品「夜を賭けて」で第43回(2002年度)日本映画監督協会新人賞を受賞。
1954年、東京都生まれ。東海大学電子工学部を卒業後、蜷川幸雄に師事。78年からは唐十郎主宰の「状況劇場」で役者として活躍。87年、新宿梁山泊を創立。旗揚げ公演より金盾進(キム・スジン)の名で演出を手掛け、89年のテアトロ演劇賞を受賞した「千年の孤独」、93年の芸術祭賞を受賞した「少女都市からの呼び声」などで高い評価を受けた。役者としても舞台、映画、TVドラマ、CM出演など、幅広く活躍。初監督作品となった「夜を賭けて」は金と同じく在日2世の作家、梁石日(ヤン・ソギル)が94年に発表した同名小説の第1部。95年、第113回直木賞落選の報を受けた直後に映画化をもちかけ、日韓合作で7年がかりで公開にこぎつけた。