カツラ・ブンジ。本名、関口達雄。落語家。
1月31日、落語芸術協会会長の桂文治さんが、急性白血病による腎不全のため死去。80歳。
1924年、東京生まれ。初代柳家蝠丸(ふくまる)の長男。46年、初代桂小文治に入門。48年二ツ目に昇進し2代目桂伸治を襲名。58年真打ちに昇進。59年フジテレビの開局とともに始まったテレビ演芸の草分け的番組「お笑いタッグマッチ」のレギュラーとなり人気を集めた。79年10代目文治を襲名。桂派宗家として古典一筋で活躍。「源平盛衰記」「道具屋」「お血脈」などを得意とし、「江戸落語には江戸弁しかない」と、江戸の言葉遣いの誤りを厳しく指摘するなど後進への指導には定評があった。99年から落語芸術協会の会長を務めていたが、高齢を理由に退任を表明。会長職を桂歌丸に譲って自身は最高顧問となることが決まっており、31日が任期の最終日だった。