イチョウ・チハル。レスリング選手。
4月13日、アテネ五輪代表が決まっていなかったレスリング女子48キロ級のプレーオフで、全日本選手権優勝の伊調千春が判定勝ち。63キロ級代表の妹の馨(かおり)と姉妹での五輪出場を決めた。
1981年、青森県生まれ。兄の影響で5歳からレスリングをはじめ、京都・網野高校からレスリングの名門東洋大学に進学したが、女子の練習相手が少ないため中京女子大学へ入りなおした。2002年の世界選手権は妹の馨が63キロ級で金メダルを獲得、千春は51キロ級で銀メダルに終わったが、03年には同級で優勝し、63キロ級で連覇した馨とともに姉妹そろって金メダルを獲得した。03年12月の全日本選手権では、五輪実施階級の48キロ級へ階級を落とし、優勝したが、04年2月のクイーンズカップでは坂本真喜子に敗退。4月13日のプレーオフで坂本を下し、五輪代表の座を射止めた。一足先に63キロ級の五輪代表となった妹と姉妹でアテネ五輪の金メダル獲得が期待されている。