アル・アルハノフ。Alu Dadashevich Alkhanov。チェチェン共和国大統領。
8月29日、5月に爆弾テロで暗殺されたチェチェン共和国のカディロフ前大統領の後継者を決める大統領選挙が行われ、アル・アルハノフ内相が新大統領に当選。
1957年、カザフスタン共和国生まれ。警察官僚出身の親ロ派で、第1次チェチェン紛争(94~96年)中は独立派への抵抗を続けた。紛争終了後初の共和国大統領選で、独立穏健派のマスハドフが選出されるとチェチェンを離れて、ロシア南部のロストフ州の警察に勤務。2003年、独立派の武装勢力司令官から親ロ派に転向したアフマド・カディロフ前大統領が親ロ派政権を樹立。アルハノフはチェチェンに戻り内相となった。前大統領が独立強硬派による爆弾テロで暗殺されるまでは無名だったが、ロシアのプーチン政権の全面支援で一気に知名度を高めた。アルハノフ大統領は当選後、独立派に対する強硬姿勢を鮮明にし、独立派はアルハノフの大統領就任を認めない立場を示している。