ウメザワ・ユカリ。本名、吉原由香里。囲碁棋士。
5月23日、国際囲碁連盟の総会で梅沢由香里五段が、日本の女性棋士として初めて理事に就任。
1973年、東京都生まれ。小学1年生で父親と囲碁を始める。中学2年生で加藤正夫九段に入門し、95年女流棋士特別仮採用試験(プロ試験)に9戦全勝、プロ棋士になる。慶應義塾大学在学中にNHKの囲碁番組で記録と秒読み係を担当。大学卒業後、NHK「囲碁の時間」の司会兼聞き手役ともなり、囲碁ファンのハートをつかんだ。その後もテレビ、ラジオ、雑誌などで活躍。99年には、アジアと欧米あわせて10カ国・地域で翻訳出版された人気囲碁漫画「ヒカルの碁」の監修も手がけ、各国の子どもたちにも囲碁の楽しさを伝えた。2002年には五段に昇段。川崎フロンターレのGK・吉原慎也選手との電撃結婚でも話題を呼んだ。04年は日中韓3カ国の女子プロ勝ち抜き戦、正官庄杯世界女流団体戦で日本チームの先鋒を務めるなど国際的な「囲碁の顔」のひとり。