アラカワ・シズカ。フィギュアスケート選手。
2月23日、イタリア・トリノ冬季オリンピックのフィギュアスケート女子のフリーが行われ、ショートプログラムで3位につけた荒川静香が逆転優勝。金メダルを獲得した。
1981年、東京都生まれ。94年から全日本ジュニアフィギュア選手権を3連覇、97年全日本選手権で優勝など早くから天賦の才能が注目され、東北高校1年時には98年長野冬季オリンピックに出場(13位)。2002年ソルトレークシティー冬季オリンピックの出場を逃すなど一時低迷したが、アメリカに拠点を移し、コーチを代えるなどして04年3月の世界選手権で初優勝。激しい代表争いを制し、村主章枝・安藤美姫とともにトリノ出場権を得た。
フリーではオリンピック開幕直前に変更した曲目「トゥーランドット」に合わせて3回転―2回転―2回転の連続ジャンプ、上体を大きく反らす荒川独特のイナバウアーなど、高い技術と表現力で観客を魅了。総要素点で1人だけ60点台を出すなど、2位のサーシャ・コーエン(米)に7.98点差をつける総合191.34の高得点をたたき出し、アジアの選手として初のフィギュア金メダルを獲得した。日本選手のフィギュアのメダルは、伊藤みどりの銀メダル(1992年)以来、2人目となった。
なお、村主は4位入賞、4回転ジャンプに挑戦した安藤は15位だった。