オウ・サダハル。プロ野球監督。野球日本代表監督。
3月21日、アメリカでワールドベースボールクラシック(WBC)決勝戦が行われ、王貞治監督率いる日本代表がキューバ代表に勝利。WBC初代優勝、世界王者に輝いた。
1940年、東京生まれ。父は台湾出身。57年、早稲田実業高校の投手として甲子園・春の選抜大会に出場し優勝。同年の夏の甲子園にも出場し、寝屋川高校戦でノーヒットノーランを達成した。59年、読売巨人に入団。打者に転向し、一塁手としてプレーする。荒川博コーチの指導を受け、一本足打法を会得。長距離打者として本塁打を量産し、巨人のV9に貢献。長嶋茂雄との3番、4番はON砲と呼ばれた。77年にハンク・アーロンの持つ本塁打世界記録を更新する756号本塁打を達成。同年、第1回国民栄誉賞を受賞した。80年、868本塁打の成績を残して現役を引退。巨人の助監督を経て、84年から5年間、巨人の監督に就任。95年からダイエー(現・ソフトバンク)の監督を務め、98年以来Aクラスを維持。4度のリーグ優勝を含め日本一となること2回の実績を残している。今回の第1回WBCは運営方法、変則的な試合の組み合わせ、審判員のレベルの低さなど、様々な課題を残す結果となった。次回は2009年に行われる。