シオザワ・トキ。本名、塩沢登代路(とよじ)。女優。
2007年5月17日、映画やテレビで個性的な脇役として活躍し、奇抜な髪形、服装で人気だった女優の塩沢ときさんが、スキルス胃がんのため死去。79歳。
1928年、東京生まれ。47年に、第2期東宝ニューフェースに選ばれ芸能界入り。50年「女三四郎」で映画デビューし、54年「うれし恥かし看板娘」で初主演。清楚な美人女優として活躍した。テレビに活動の中心を移してからは、「ケンちゃんシリーズ」の教育ママや、「愛の戦士レインボーマン」の敵役の魔女イグアナ、「へんしん!ポンポコ玉」のうるさい主婦、鵜之目タカ子といった役柄を怪演。84年からはバラエティー番組「いただきます」にレギュラー出演。大きく結った奇抜なヘアスタイルと、大胆な発言で人気を集めた。一方で、30歳のときに舌がん、56歳で右乳がん、76歳で左乳がんを手術。骨粗しょう症でも闘病生活を送ったが、その度に病気を克服し、活動を続けた。他の出演作に、映画「人間革命」「青春の門」「雪の断章」「ドン松五郎の生活」「REX 恐竜物語」、テレビドラマ「いちばん星」「やる気満々」「一攫千金夢家族」「女将になります」「新細うで繁盛記」、舞台「アニーよ銃をとれ」「嫁も姑も皆幽霊」など。著書に「愛ときどき涙」「がん人生」など。