キクタ・ヒロシ。バイオリン製作者。
2007年6月12日、モスクワで開かれていた第13回チャイコフスキー国際コンクールの弦楽器製作コンクール・バイオリン部門で、菊田浩が優勝、ゴールドメダルを獲得。
1961年、名古屋市生まれ。80年からクラシック音楽のミキサーとして、オーケストラ演奏の録音を行っているうちに、バイオリンの音色に魅せられる。96年からバイオリン製作を始め、2001年、イタリアのクレモナ国際バイオリン製作学校に入学。04年同校を首席で卒業後も、在学中に指導を受けたニコラ・ラザーリに師事、現在はラザーリの工房でバイオリン製作に従事している。菊田は06年5月の第11回ヘンリク・ビエニアフスキ国際バイオリン製作コンクールでも優勝、同時に最優秀音響賞も受賞しており、バイオリン製作の世界3大コンクールのうち、2冠を制したことになる。
なお、今回のコンクールでは、同じくクレモナで学んだ高橋明が準優勝、2人を指導したことのある岩井孝夫も、音色の良さで特別表彰を受けた。