タニ・リョウコ。柔道選手。
2007年9月16日、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた世界柔道選手権大会女子48kg級で、谷亮子(トヨタ自動車)が、2大会ぶり7度目の優勝。
1975年、福岡県生まれ。旧姓、田村。帝京大学卒。小学校2年で柔道を始め、中学3年で初めて出場した福岡国際女子柔道選手権大会48kg級で、史上最年少で優勝した。93年、世界選手権ハミルトン大会で初優勝。以来、2003年の大阪まで世界選手権大会6連覇を達成。00年のシドニー五輪で初の金メダルを獲得。03年、プロ野球の谷佳知選手と結婚。以後は谷亮子の名で試合に出場し、翌04年のアテネ五輪では、「田村でも金、谷でも金」の抱負どおりに金メダルを獲得した。05年末に男の子を出産。その前後は出産、育児に専念したが、妊娠時の記者会見で「北京五輪で『ママでも金』を成し遂げる」と新たな抱負を語っていた。05年の世界選手権大会は欠場し、07年に入ってようやく練習に復帰したが、柔道と育児の両立で苦闘。2カ月前に授乳を終えたばかりだったが、復帰後初めての国際大会出場となった今回の優勝で、北京五輪に先駆けて「ママでも金」を達成してみせた。