イケウチ・サトル。物理学者。
2008年11月17日、「第6回パピルス賞」(関科学技術振興記念財団主催)の授賞式が行われ、総合研究大学院大学理事の池内了教授が選ばれた。
1944年、兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。国立天文台教授、大阪大学教授、名古屋大学教授、早稲田大学国際教養学部教授などを経て、現在は総合研究大学院大学理事、同葉山高等研究センター長。銀河系を泡の集まりと見立てる「泡宇宙論」で知られる宇宙物理学者で、世界平和アピール7人委員会の委員も務めている。パピルス賞は、1年間に刊行された書籍の中から、学問と社会をつなぐ優れた著作を科学・技術書部門、人文社会科学書部門から各1点選び、たたえるもの。池内教授は、20年以上にわたり専門書から児童向けの読み物まで35冊の著作を送り出してきたが、2001年刊行の「科学は今どうなっているの?」から、08年4月に発売された「疑似科学入門」に至る一連の著作が高く評価された。