ソノ・シオン。映画監督。
2009年2月13日、第59回ベルリン国際映画祭で、前衛的な作品が集まる「フォーラム」部門に出品された園子温監督の映画「愛のむきだし」が、革新的なテーマを斬新な手法で描いた作品に贈られる「カリガリ賞」と「国際批評家連盟賞」の2部門を獲得した。
1961年、愛知県生まれ。17歳で詩人デビュー、投稿詩が「現代詩手帖」などに掲載された。法政大学入学後は映画製作を始め、「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」で8ミリ映画「俺は園子温だ!!」(85年)が入選、同じく「男の花道」(87年)がグランプリを受賞。PFFスカラシップを得て製作した「自転車吐息」が高い評価を受けた。93年の「部屋/THE ROOM」は94年サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞。ベルリン映画祭をはじめ多くの映画祭で紹介された。その一方、街頭詩パフォーマンスや路上劇を行う「東京ガガガ」を主宰し話題を呼んだ。その他の作品に「桂子ですけど」「うつしみ」「自殺サークル」などがある。「愛のむきだし」は盗撮やカルト教団、暴力などを題材として扱った約4時間の純愛娯楽映画。